
こんにちは、ICHIROです。
鍼灸師で独立・開業してやっていけるだろうか?と悩んでいませんか?
この記事を参考すれば、独立・開業した鍼灸師のリアルを知ることができます。
なぜなら、私は現在28歳で個人事業主5年目です。
最初の4年間は、サラリーマンしながらで副業として活動し、昨年からは退職し、個人事業主のみで生活しています。
副業の時は、月3−5万の収入。現在は、月30−35万程度の収入です。
この毎月の収入から、経費・国民年金・健康保険を払いますが、経費をほどんどかけていないので、開業してから、毎月黒字の状態です。
30-35万の収入があれば、派手な生活をしなければ、生活はできると思います。
この5年間の私の経験が、今後独立を目指している鍼灸師の方の参考になれば幸いです。
私は、柔道整復師の資格もありますが、完全自費の鍼灸院で、保険は一切しようしていません。
そして、鍼灸師の家族がいる方・恋人がいる方にも参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

目次
結論:生活はできるが、安定するのに時間がかかる。
鍼灸の受領率(治療を受けた人)は、5%前後の一桁です。
数字からみてわかるように、鍼灸治療を受ける人は、ごく少数派です。そのごく少数派の患者さん・クライアントから、自分の顧客へとしなければなりません。
完全に独立して、約丸1年経ちますが、最初の半年間は10前後で、良い時で15万程度でした。
最初の半年は、新聞配達のアルバイトなどを掛け持ちして、20−23万程度の収入でした。
鍼灸師だけの業務で、安定して20万を超えるには、半年以上または、1年はかかるのが現実だと思います。
ここから私なりの考えとして、「収入が安定するのに時間がかかる理由」を書いていきます。
そもそも鍼灸がなにができるかを知らない。注射のイメージが強すぎる。
一般の方々の鍼灸のイメージは、身体が痛い時にする・美容鍼灸くらいだと感じています。
鍼灸師の方からすれば、痛みの治療や美容鍼灸以外にも対応できる疾患・症状は多いと思います。
しかし、一般の方は鍼灸のこと何もしりません。むしろ、鍼って注射みたいに痛いんでしょ?と思っている方がとても多いです。
鍼を体験する前から、マイナスのイメージを持つ方が多いです。
よし!鍼を受けよう!という患者さんは、少ない。
先ほどお伝えした通り、鍼灸の受領率は、5%前後です。
ここで、鍼灸に訪れる患者さんのよくある例をご紹介します。
①不調を感じる
②近所の病院に行く→不調が治らない
③整体・カイロ・整骨院に行く→不調が治らない
④鍼灸へ行く
こういった手順でくる患者さんが多いのが、鍼灸あるあるです。
身体の不調を訴える方の多くは、まず最初に鍼灸にいこう!とは、ならないです。
→母国医療の中国では、まず鍼灸にいくらしいですが、、、。
こういった手順の背景が、受領率の低さを反映していると思います。
鍼灸は、社会的信頼性が低い
鍼灸は立派な医療従事者だと私は思っています。
しかし、残念ながら医療従事者の底辺と言われています。
鍼灸 =なんか胡散臭い。というイメージを抱いているかたも多いです。
一方で、医師・歯科医師・看護師・理学療法士・放射線技師など、病院や診療所で働いている方は、社会的信頼も高いと思います。
ただでさえ、胡散臭いイメージがあり、社会的信頼度も低い。
その背景を背負いながら、「生活をしていくため・信頼を勝ち取るためのに行動」をしなくてはなりません。
競合が多い
至るとことに整骨院・鍼灸整骨院・整体・リラクゼーション・カイロなどが、コンビニの数ほどあります。
数多くある治療院の中から、自分の治療院を見つけてもらう必要があります。
そして、料金の壁もあります。
整骨院であれば、数百円程度の自己負担です。
整体・リラクゼーションなどであれば、自費で4,000〜60,00円くらいが相場だと思います。
整体・リラクゼーションなどと、同等の金額・それ以上の料金を、払ってでも鍼灸治療に受けたいと思ってもらわないといけません。
起業は小さく始めれば、怖くない
いきなり賃貸店舗を契約して、開業しようと思っていませんか?
否定をするつもりはありませんが、まずは小さく始めることをお勧めします。
私の実体験です、参考程度に読んでください。
固定費(家賃)を極限まで削減する
私の箱(店舗)の家賃は、1・5万です。
かなり安いので、小汚い場所でやっていると思いませんか?笑
簡単にですが、物件の詳細です。
■家賃:1・5万→かなり安い
■築年数:5年→建物はとても綺麗です。
■間取り:8畳程度→最低限のスペース
■立地:ひと目につかない、田舎(半分山の中)・隠れ家で、立地条件は最悪です。
こんな物件どこにあるの?田舎だからじゃない?
と思っている方もいるでしょう。
そうとも言えますが、この物件に入いれた経緯を書きます。
知人のお店の空き部屋を使う
ここでは、簡潔にのべますが、私の独立のタイミングはイレギュラーでした。
24歳〜26歳 病院での会社員+副業(鍼灸の往診)
27歳 病院を退職し、セブ島への語学留学 ※コロナにより強制帰国
→職場復帰は、せず独立。
28歳 現在に至る
27歳の時に、コロナにより強制帰国し、また海外へ挑戦したい意思があるので、会社員にはもどらず、独立することにしました。なんの準備もないままの独立でした。
まずは、不動産屋で安い物件を探しましたが、そこそこの立地やきれいな建物だと、7−8万のテナント代でした。
まずは、ローリターンでもいいからローリスクがいいと思っていたので、他を探しました。
その時に、幼馴染の家族が経営しているカフェのマスターから、声をかけていただきました。
「うちのお店の2階が空いてるけど、どう?」
条件は以下の通りです。
■家賃5,000円
■合鍵を渡すので、すきに使ってもよい。
こんな条件あるのか?!
こんな立地は、ど田舎でよくないが、自分の箱を5,000円で持てるなんて他にはないと思い、簡易契約書を結び、保健所を通して、開設手続きは完了しました。
最初は5000円と言われましたが、少し余裕がでてきたので、今では毎月15,000円支払いしています。
このような物件を探すには、なかなか難しいとは、ご自身のわまりでお店を経営している方がいれば、一度相談してみる価値はあると思います。
まずは、小さく・家賃を下げる・リスクを下げることが大切です。
大丈夫、患者はこない
もう一度言います。
大丈夫、患者はこない。
私たちが、患者さんのためを思って、お金・時間をかけて雰囲気作り、商売繁盛を願っても患者さんはきません。
治療に対する知識や技術があっても、独立してからすぐに、患者さんがたくさんくる・口コミでどんどん広がることは、ありません。
辛いですが、現実です。笑
友達が多い方なら、付き合い程度で数人来てくれるくらいだと思います。
→来るのは最初の一回だけ。友達をあてにしてはいけません。※先輩の鍼灸師に言われました。笑
私は、友達少ないのでそれすらなかったですが、、、。泣
鍼灸師を続けたいのであれば、鍼灸師を続けられる環境をつくる必要があります。
このことはまた、別記事。気が向けば。笑
最後に
年収が低い、食えない、不安定、うさんくさい、鍼灸師はやめとけなど、キリがないほどのマイナスイメージがあります。
鍼灸師として、生活できる人間は3%と言われています。
私の同期も、鍼灸師辞めた人は多いです。
鍼灸師として、生活していくには、固定費を極限まで削減し、鍼灸師をやめないこと。それが、秘訣です。
私の経験が参考になれば、幸いです。
また、別の記事で!