
私には、奨学金返済1,000万があります。
「自業自得です」奨学金に対する認識が甘かったです。奨学金貧乏になったことを、誰かのせいにはしません。自己責任です。
ですが、この国では「奨学金に対する教育」がありません。なので、奨学金のせいで、大変な人生になっている方も、多くいるのは確かです。
ここから解説する記事は、高校の先生も大学、専門学校の先生も、あなたの両親も教えてくれません。
なぜなら、奨学金制度について知らないから。奨学金制度について、教育を受けていないからです。
なので、その方々の代わりといえば、おこがましいですが、私がブログを通じて、後世の方には私のように、奨学金貧乏になって欲しくないと想いを込め、奨学金制度についての記事を書いています。
ここからの内容を、理解して行動することで、あなたの人生は大きく変わるでしょう。
読んでいて、難しいと思うこともあるかもしれませんが、何回でも良いから読み直してください。
「あなたの今後の人生が、あなたのお子さんが、今後、連帯保証人になる可能性があるあなた」も、この記事をきっかけに、奨学金制度についての理解を深めていただければ幸いです。
目次
奨学金を借りる前に知っておくべきこと
借り方のポイントを知る

ここから一緒に「奨学金制度」を知るために勉強しましょう!
在学生でも遅くない、将来の負担が減る可能性もある
現在、大学や専門学校へ通われている方でも、奨学金の種類・借りる額を見直すことで、返済が始まってからの負担を軽減することができます。
まずは、奨学金の基本を理解する

- 自分(あるいはお子さん)が通っている「高校を通じて」申し込む制度
- 「返さなくて良い」給付型
「返さなてはならない」(借りる)貸与型の2種類がある - 「借りる」奨学金には、「利息がある」と「利息がない」の2種類ある
- 返すときの利息が、「利率固定」「利率見直し」(変動)がある。
全額返さなくても返さなくても奨学金
2017年度から始まった、給付型の奨学金。日本学生支援機構であれば、毎月4万円、4年間で最大192万円の奨学金をもらえることになりました。
奨学金制度の最新情報はこちらの書籍で確認することをおすすめします。

これから奨学金の申請をする方には、「返さなくても奨学金」を受け取れるチャンスがあります。ぜひ、給付型奨学金について抑えておきましょう!
※日本学生支援機構だけでなく、企業・地方自治体・大学なども独自に給付型奨学金を給付し、その数も徐々に増えているようです。
給付型奨学金(もらえる奨学金)の枠が増加している
でも、給付型の奨学金と聞くとこんなイメージありませんか?

成績優秀者だけでは、ありません!

給付型奨学金は、基本的には「家庭の所得水準が高くない世帯を対象とした制度」です。
まとめると、所得水準、学業成績、その人の「人物=人となり」など、さまざまな条件があるので、成績優秀者出なくても、給付型をもらえる可能性はあります。
給付型奨学金(もらえる奨学金)は、予約採用のみ
日本学生支援機構の給付型(もらえる奨学金)を申し込みを検討する方は、高校3年生の時の予約採用でないと申し込むことができません。※かなり重要です。
つまり、大学に進学してから申し込む「在学採用」では、給付型奨学金は申し込みできません。

給付型(もらえる奨学金)を申し込みを検討する方は、高校3年生の時の予約採用でないと申し込むことができません。※後に詳しく解説します。
【重要】2020年からの変更点!!!
2020年度からの新給付型奨学金では、「在学採用」でも、給付型の奨学金の申請ができるようになりました。
※現在、大学生の方は、大学の奨学金窓口に問い合わせてみてください。
つまり、高校の時と大学へ進学した時の、2回給付型の奨学金の申請ができることになり、高校生の時の第一回の「予約採用」で給付型へ申し込めなかった方でも、給付型を申請できるので、かなり良い改正になったと思います。

内容 | 従来制度 | 新制度 (2020年度開始) |
高校ごとの学内推薦基準 | あり | なし |
採用枠制限 | あり | なし |
申し込み方法 | 予約採用のみ | 予約採用、在学採用 |
資産基準 | あり | あり |
最大給付額(年間) | 48万円 | 約91万円 |
※給付型の資産基準は、子供と夫婦の資産が2,000万未満の場合になります。
(ひとり親の場合は1250万未満)
給付型奨学金(もらえる)と貸与型奨学金(返さないといけない)を「一緒に申し込む」

ここからは、「申し込み」について深堀していきます!
高校三年生のときの予約採用は、5-6月頃と10-11月頃の2回あります。
給付型奨学金(もらえる奨学金)を申し込むことを、考えている方は、まず1回目の5-6月頃の予約採用に申し込みをしましょう。その結果は、10月下旬に結果が通知されます。

もし、認められなくても2回目の10-11月の予約採用で、貸与型(返さないといけない奨学金)に申し込むこともできます。

そんなことはないようです。予約採用では、申し込んだ人全員が平等に、奨学金を受ける条件を満たしているか審査してくれます。
給付型(もらえる奨学金)を申し込む際の重要な注意点

※予約採用で、給付型のみ申し込み「認められた」場合。
そうだ!貸与型も追加で申請しよう!!!


大学に進学してからの「在学採用」でないと貸与型を申し込むことができません。
なので、毎月最大4万円の給付型奨学金では足りないと思う方は、予約採用の時点で「給付型と貸与がらの両方に申し込んでおく」のが良いです。
※2020年度から、最大7万5,000円へ改正しました。
大学入学後、給付型で十分な場合は、貸与型を辞退することもできます。キャンセル料・手数料はかからないので、安心です。
※不運にも、大学進学が叶わなかった場合も、キャンセル料・手数料はかかりません。
給付型奨学金:成績優秀でなくても受けられる
給付型奨学金を受けるには、通知票がオール5である必要はありません。
成績よりも家庭の所得水準と本人が「人物として優れているかどうか」です。
日本学生支援機構では、本人が児童養護施設に入所している、里親の元から高校に通っているなど、「社会的養護を必要とする人」も条件としています。
部活動やボランティア活動が特に優れている方であれば学校の成績は「概ね満足できる成績」でも十分対象となるようです。
給付型の奨学金について大事なのが、自分(お子さん)が通っている高校によって「給付型をもらえる人の枠=人数」があらかじめ決められているようで、学校長の推薦が必要といった条件もあるようです。

誰でも受けられるわけではないですが、条件を調べ、申し込めそうであれば、高校の先生へ相談してみましょう。
利息について知っておく

利息について学んでいきましょう!
給付型(返さなくていい奨学金):利息がつかない。
貸与型(返さないといけない奨学金):1種(無利子)と2種(有利子)

一種(無利子):借りた奨学金だけ返す
二種(有利子):借りた奨学金+利息を返す
第1種で借りられた場合は、借りた分だけ返すことになります。
例)毎月3万/12ヶ月/4年間=144万
第2種で、上記の設定と同じ分だけ借りた場合は、「借りた金額+利子」を返すことになります。
※仮に1%の利息をつけてみましょう。
例)毎月3万/12ヶ月/4年間=144万 +利息(1%)=約154万
利息がつくだけで、返済額が10万円も変わります。
今回は、例のため1%で計算していますが、近年の利率は0.3%以下なので、ここまでの利息がつくことはないと思います。
しかし、過去には1.9%の利息がついた時もあったようです。

第2種の返還方式について

利率固定方式:返す期間の利率を固定する方式
利率見直し方式:返済期間中に利率を決め見直す(大体5年ごと)
※どちらの方式も利率がいくらになるかは「奨学金を最後に借りる月」に決まります。
※借りる金額が増えれば利息も増えます。


「返還方式」について解説した記事を参考にしてください!

折り返し地点まできましたよー!
慣れない制度を知るのは、大変ですが、残りも頑張りましょう!
余裕がある方は、下の記事もぜひ参考にして下さい!
✔︎下の記事から学べること
・給付金でもらえる金額
・第一種、第二種で借りられる金額
・保証制度について など

制度を理解できても、自分に必要な適正額を借りなくては、意味がありません!
✔︎下記の記事から学べること
自分に必要な奨学金の金額がイメージできる
キャッシュフロー表を用いた計算方法が知れる